四章 マジック界の困った人々(男子編)

恐怖の50万オバちゃんガイジン版

女子編の方に「50万くらい払うから、アンタの演技をそっくりそのまま教えてくれないか」
と問うてきたブっ飛んだオバちゃんに出会ったハナシを書いた。なんとそのガイジン版が現れたのだ\(^o^)/


筆者のプロモーションサイトのフォームからメールを送ってきたのだが、こんな内容。

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ワタシはセンスとベルのマニピュレーションに興味があります。
センスとベルを販売していませんか?
それから、DVDとか、ナンか教材も売っていませんか?

I want to ask move but english is bad, so i stop here.

(...????
直訳すると「ワタシは動きを訊ねたいけど英語がヒドイので、ここで辞めます
moveはmoreの間違いだローか?)

早めにご返答いただけるとアリガタイ。ドモアリガト。
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えっとぉ。

まず、道具は地元で買えばいいし、簡単に手に入らないようなモノ(例えば和扇子とか)なら、そもそも使わなきゃいいと思う。ヒトにかようにずうずうしくモノを訊ねておきながら、全く不躾にもドコの誰なのか、一切自己紹介はないので一体全体どの国のガイジンなのか知る由もないが名前からするとアジア人のようだ。

扇子は畳むと小さくなるので、マジックのアイテムとして好むヒトは多く、美しい和扇子はガイジンにもとりわけ大人気!しかし、いくらアジア人とて、自らの文化に馴染まない和の小物を工夫もなく取り入れても滑稽なだけだ。自分のお国の扇子を使えばまだマシなのに。

筆者はといえば、扇子も鈴も大学時代に演技を構築し始めた初期の段階から取り入れていた。もともと「御神楽(みかぐら)」という豊饒祈願の神楽舞をベースに作っていった演技で、舞扇も神楽鈴もこの踊りで使われている小道具だ。

持ち手付きのベルはヨーロッパで買ったもの。たまたま足を踏み入れた青空市で見つけ、単純に呼び鈴として使おうと思い、値切って買い入れた。そこに以前から演技の中で使っていた鈴のイヤリングをなんとなく押し込んでみたら「入った(!)」ので使う運びとなった。

いずれも、筆者の人生に寄り添っていたモノを自然に取り入れた、といったカタチだ。だから、このヒトが地元で手に入れられないモノなら、そもそも縁がないシロモノなので、人の猿真似をするために無理矢理手に入れて手順に押し込むよりは、諦めた方がいいんじゃないかと思う。

てゆーか、訊く方も訊く方だが、レクチャープロならともかく、自分のオリジナル演技の道具を販売しているような愚かなパフォーマーは、なかなか存在しないと思う。大体、ヒトの演技を見て真似してやろーという根性が気に喰わないし。(扇子だけならともかく、鈴との組み合わせまで真似るって、どーよ???)真似するならするで、勝手にやってりゃ世話ないが、真似の仕方を真似の対象に直接聞こうとするこの不躾さもどーよ???

ナメられたもんだなぁ...(;-_-) =3

んで、真似するならするで、創意工夫を凝らして自分なりの演技を作り上げるならまだしも、「教材ない?」トカ言ってるようじゃ、このヒトの演技は大したモノにならないだろうなぁ、というのが正直な感想ですわ。バカらしいので、勿論お返事なんか差し上げませんとも。せいぜい「マジック界の困ったヒトビト」のネタにさせていただきますわぃ。