陸章 毛花売りの少女

ウッカリ連発のホンコン人

このところガイジンからの注文が多い我が工房。ご注文してくださるのは有難いのだけど、人が一生懸命「オンラインショップの利用の仕方」を英訳してサイトに掲載しているのに、一向に読んでくれている気配のなさそうなお客さんもいたりして。

一応、ガイジンでも日本語表記のショッピングカートが使えるように、実際に表示される画面に英語で朱書を施したチャートを用意しているのに、ホンコン人のお客さんが「カートの使い方よくわかんねーから、添付したファイルでボクの注文の詳細見てちょうだい」というメールを送ってきた。が、何処にもファイルは添付されていない。仕方なく、催促のメールを出す。

やっとこさ、ファイルが送られてきたと思ったら、その二十七分後、「さっきのファイルは内容が間違っていた」と、再び別のが送られてくる。インボイス作製しちまったじゃねーかよ。作り直しだ…。

ところが、その十三時間後、さっきのファイルにも間違いがあった、とまた修正指示が入る。注文を入れる時はもっと慎重にやってオクレよ。海外に向けて買い物しようとしてるんだからさ。

修正したインボイスを再び送り、「注意深く内容を改めて頂戴ね」と、ワザワザ但し書きを添えてみた。でも、この人の注文内容、単独では機能しないものが一点だけ含まれていたり、些か構成が怪しい。一応その点を指摘しておいたから、また修正が入る可能性もある。

さて、支払方法はクレジットカードを希望、と自分から言ってきたから、カード情報を送ってよこせ、と書いたら、メールで情報を送るのがキケンだから、なんか他の方法はないか、または安全にクレジットカードで購入する方法は他に無いか、などと言ってくる。コレまで散々ウッカリしていたくせに、カネのこととなれば慎重になれるなのだな。

確かに、カード情報はウチでも持ちたくないので、チャージしたら即情報を廃棄するようにしているし、そのキモチは良くわかる。が、海外の顧客向けに、他にも二つの送金方法を用意していることはサイト上でキチンと説明しているのだよ。

この人のウッカリくんはまだまだ続きそうな気がする。