伍章 外国でも七転八倒

日出づる国の

次の話は韓国のハナシではなく、どちらかと言うと日本のハナシである。次のシゴトを~シゴトを~と、決死の思いでしかけたプロモーション活動がなんとか実り、ようやく一つだけシゴトをゲットした。正式に出演が決まり、主催者に宣材写真を送ったのだが…。間に入ってくれた友人から「少なくともホームページに掲載されたことはされたけど、韓国人って事になってる」と連絡が。

ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
やめてください!
そういう間違いは後々尾を引きます!

イベントの主催者はスイス人だったのだが、西洋から見れば極東の日本も韓国も殆ど同じ国なのだろうよ。時には中国と日本の文化をまるで混同していたりするし。

さて、それからかなり経ってからようやく筆者の出身国の表記が修正された。というか、コリアがジャパンになったかと言うとそうでもなくて、何故か「Korea」が消されていただけなのだが。と同時に、何やら説明書きが加わった。
そのドイツ語の説明書きをネットで自動翻訳してみたら、一応、筆者が日本人であるという事実は理解したみたいだったが、その内容はなんだか妙だった。

「彼女は昇る太陽の国出身です。」

あ、そう言えばそうだっけ。昔日本の偉人さんがそんな表現を手紙にしたためて中国の皇帝を怒らせた事があったっけな。それにしても、出演者紹介に書くようなハナシか?コリアンと間違えたことへの強い打ち消し行動、のつもりなのだろうか?でも西洋人にとっては「日出づる国」なんて言い方をしたらますます何処のことかわからんだろうに。