参章 マジック界の困った人々(女子編)
フシギなオバさん再び現る
後日、同じオバさんから再びネタ袋に関する質問が。オバさん、前回は「長さ」については聞いたけれど、「幅」については聞いていないと言い張る。んなアホな。こちとら記憶がものスゴく新鮮なうちに「世にも奇妙なオバさん」ネタとして、事の詳細をしっかり記録しておいたのだ。単にオバさんが聞き漏らしたか、聞いても理解していなかったのか、忘れたか、いずれかなのは確かである。
そんなことはともかく、長さも幅も同じ事だ。何か数字を確定して告げたとしても、道具のサイズに合っていなければ、それは結局「正確」と呼べるものではない。「ネタに合わせて自分で作れ」と言った方が余程親切なのだが、オバさんにはその事実が未だ到底理解出来ないらしい。またしても執拗に食い下がりまくり、鬼のような執念深さで「数字」を聞き出そうとする。でもって「サイズがDVDの何処にも解説されていない」(解説するような事柄ではないからです)「初めてだからよくわからない」(初心者の買うような道具ではないです、というハナシはお買い求め頂いた時点でお伝えしたハズです)「お宅で買った道具なんだから毛花のサイズはわかるでしょ」(だから、微妙に違うんだってば)と、こちらの「手落ち」を挙げ連ねようと必死だ。そんなくだらんことにエネルギーを注ぐくらいなら、「道具に合わせてネタ袋を作るというのはどういうことか」について少しでも思いを巡らせてくれ。て言うか、前回の問い合わせがあったのはかれこれ五ヶ月前。それ以来一体何をやっていたのだろうか?長さだけ決めて布を裁断し、右往左往していたのか???イヤ、実際に作り始めたのはこの電話の直前であり、「正確な幅」が書き留めていなかったものだから「教えてもらえなかった」と思い込んで再び連絡してきたのかもしれない。
最後にはオバさん、キレたようにぶっきらぼうな口調になって電話を切ってくれた。やれやれ。今回は短期戦だった。て言うか、こっちの方がキレたいです。