弐章 マジックよりフシギ過ぎる我が生活
立つ鳥跡を濁した?
さて、筆者の契約期間は実はイベント開始直前までだった。ところが余りの忙しさゆえ、一日延長をお願いされた。その延長された上での勤務最終日。相変わらずいっぱいいっぱいの社員たち。遂にはこの筆者に電話番まで頼む始末!!!「電話応対一切ない職場」という条件で来ていたのに…。データ整理や表作りは得意だけど、こういうごく伝統的なコミュニケーションツールを使ったお仕事にはとことん無能な筆者なのであった…。
が、電話番以外出来る仕事はなく、はっきり言って、筆者はヒマだった。相変わらず社員が忙し過ぎて指示が出せないのだ!!!仕方がないので全く別件の仕事をしている他の社員の雑用を手伝う。何しに来とるんじゃ、ワシ。ここに必要ないじゃん…。
さて、夕方頃になって、このぐっちゃぐちゃのチームの中では比較的段取りのよさげな社員が、出張先から戻って三日ぶりに出社。頭の中がパニックで指示が出せないでいる後輩に、「キミは何がしたいんだ」「だったらコレとコレをオレがやるから」とリードしようとするも、なんだか相変わらずぐちゃぐちゃとパニック状態のワルシ君。なんとか段取ヨシオ君が仕事の内容を整理したトコロへ、筆者がヨシオ君から直接指示を仰いでワルシ君のためにさっさと仕事を仕上げていく。
が、筆者がいつまでいても仕方なさそうなので、関わっていた仕事について「立つ鳥跡を濁さず」状態にしてから、見切りを付けて帰る事にした。ヘタしたらまた深夜に及びかねん…。
さて、最後の日は責任者のサインを頂いた書類を派遣元に郵送するのだが、その段になって問題発生。このチームのリーダーらしきヨシオ君にサインをもらおうとしたら、もっとエラい人に頂く必要があったらしく、彼がそこへ持って行ってくれたものの、その先でなんだかもめている様子。どうも前日の深夜勤務のことで、前日はその場にいなかったヨシオ君が注意を受けているようだった。余りに遅かったので規定に反するということらしい。お気の毒に!そして筆者自身は別にそのエラい人から叱られたりはせず、逆に「遅くまで悪かったね」とねぎらわれてしまったのである。
因みにヨシオ君は大学時代の後輩のハブ君に顔が似ていた。ハブ君の本名は全然ハブではないのだが、棋士の羽生義治氏に似ているというだけの理由でこう呼ばれていた。即ちヨシオ君も羽生義治似ということか。