<7>終章<激ウマとうきびはセロ様のお陰>

終章
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ある日唐突に我が家にチルド便が届いた。なんと北海道からとうもろこしが山のように送られてきたのだ!送り主は知り合ったばかりの女性。彼女のご実家は農家なんだとか。さっそく塩茹でにして食べたら、まー美味いこと美味いこと!夕食後だというのに二本半も平らげてしまった。

翌朝は同封されていたレシピでコーンスープを作ってみた。とうもろこしを生のまますりおろし、牛乳で溶いて塩コショウで味付けするというシンプルなもの。しかしまー美味いこと美味いこと!

実家の分も見込んで大量に送ってくださったため、新鮮なうちに、と思って持っていくと、ここでも早速塩茹でにされ、両親、美味い美味いとかぶりつく。小食な老人たちもあっという間に一本二本と平らげた。それ程美味かった。

彼女とは実に実に間接的な出会い方をした。なんと、知り合いの知り合いの知り合いなのである。知り合いというのも、他人の仕事を請け負ってイヤイヤ韓国に出掛けた時、泊まったYHでたまたま同室になった台湾人。知り合ってから程なく、彼女は来日した。北海道に英語講師として赴任中だった中国系アメリカ人の友人を訪ねて来たのだ。筆者もそれに便乗し、はるばる北海道まで出向いたのである。で、そのアメリカ人の世話係をしていた地元役場の職員さんがとうもろこしの送り主である。これらの人々とは、筆者がイヤイヤ韓国に出向かなければ、まず知り合うことはなかったハズだ。

実際に顔を合わせていた時間はごく短かったのだが彼女とは歳が近いこともあって結構話が弾んだ。

さて、筆者が北海道を訪れた翌々月、ドリカムの大ファンである彼女は、彼らのドームツアーを追いかけて名古屋までやって来た。その折、ご同行のご友人と一緒に名古屋名物手羽先を食べに行った。

因みに彼女は、この頃人気がうなぎ登りのマジシャン、セロの大ファンでもある。筆者に会うなりの質問が、「セロに会ったことある?」だったのだから。ナニ、会ったことがあると言っても、一度同じイベントに出演した事があって、控え室が一緒になった事があるだけの話だ。向こうはコチラの事を覚えてもいまい。一般に有名になる前から彼はマジシャンの間では有名人だったから、その他のイベント会場でも何度も見かけたことはあった。マジックに関わっていればそんな機会は幾らでもある。

さて、荷物を受け取って後、早速彼女に御礼の電話をかけると、何やら周りが賑やかな様子。訊けば新しい外人講師も交えて親睦会ナゾしている最中のようだった。「ちょうどアナタのことも話していたのよ~~~」と、彼女は言うものの...「アナタのこと」って言うより「セロに会ったことのある人」の話をしていたに違いない。

ココでハタ、と思い当たる。彼女が名古屋にお越しの際にはホテル付のツアー利用だったため、自宅に招いてもおらず、割勘で飲みに行っただけで大したおもてなしをしたワケでもない。それなのに、やけに覚え目出度く送られてきた大量のとうもろこし...ひょっとしたら、これはセロ様効果なのかも?

時折このような「良いこと」もなくはないのだが、未だ「マジックやってて良かった」とは素直に思えない今日この頃なのである。

続く...