<4>四章<マジック界の困った人々(男子編)>

前書き

マジック界の困った人々の割合は、圧倒的に男子の方が多い。というのも女性よりも男性のマジシャン人口そのものが多いというのもあるのだけれど、男子の特性である「一つのことにのめりこんだら周りが見えなくなる」欠点がどういうワケかマジシャンにおいては殊更顕著に発現されてしまっているのかもしれない。勿論男性マジシャンの中にも人柄が優れた人はいるのだが、筆者の印象としては「困った人」の方が多い気がするのだ。自己顕示欲が強く、自慢したがりで、おちょーし者。とりわけ重症且つハタ迷惑な欠点は「誰彼構わず矢鱈とクロースアップ・マジックを見せたがる」ことである。