ドイツ
第3節 ドイツ就職活動の旅

無駄にオシャレなビジネスホテル

フランクフルトから電車で3時間、まずは最初の目的地、インゴルシュタットに到着。アウディの本社があることで(ドイツでは)有名な街である。電車の駅から更にバスで30分、バス停から歩くこと15分、工場地帯のど真ん中にあるホテルに到着。周りには工場とハタケ?以外何もないが…部屋はスゴい豪華です…ていうか無駄にオシャレだ…。

ベッドサイドのテーブルに、ナゼか生の青りんごが一個置いてある。食べていいのだろうか?????

デスクの上方には板が3枚無意味に横並びに突き出ており、小石が入った四角いガラスの花瓶に「草」が生けてある。

窓際にはやけに背の高い、行灯みたいなライトが~~~♪ 行灯の横のカーテンを閉めようと思ったら…このカーテンはタダの飾りで、窓にはボタン一つで開閉できるブラインドが(二重窓の間に挟まった、お掃除不要の優れモノだ!)。

そしてワイヤレスLANもあるし、LANケーブルも繋げる…。

きっとアウディ関係のビジネスマンなんかが泊まるんだろう。

なんと、ココにタダで泊めてもらっている。ていうか、タダのはず(^_^;)…。じゃなかったら…このワタクシには御代は払えません!!!ん?でもホームページを見てみると、意外と高くないぞ。無駄にオシャレなビジネスホテルのようだ…。

夕食の時間に食堂へ行ったら、ラップトップを開いて片手間に食事をしている単独オジサンばかり。なんかわびしい風景…。

やはりビジネスホテルのようだ…。

皆さん、パソコンの電源はどうしているのだろう?いかに超寿命バッテリーでも、落ち着いて仕事できないでしょ、と思いきや、テーブルの置いてあるブースごとに、プラグ差込口とLANケーブル差込口が!!!!!!

やはりビジネスホテルのようです!!!

ちなみに、この食事はタダ。このホテルはレストランのないガルニと呼ばれるタイプのものなのだけど、食事をしようにも周りに何もないからホテルが何か提供せざるを得ないようだ。パスタ料理とサラダとパンの簡単なビュッフェ、飲み物は各自バーで購入と言う形の軽食だけど…このアタシには充分なシロモノ。何しろ野菜をきちんと食べられるのが有難い!ていうか、ここにいたら食事代全然かからないじゃん!!!!!有難い!!!!!!

ビジネスで訪れるからこそ、ゆったりくつろげる空間を、と言うのがこちらの人の考えのようだ。う~む。所変われば…。そういえば、この前泊まったストックホルムのビジネスホテルもエライオシャレだったので、ええ!ココはビジホですか!?と聞き返したほどであったものな。日本のビジホといえば、チープで狭いのが常識。特にオール・プラスチックのユニットバスが最も貧乏クサイ。しかし、このホテルは広々としたタイル張りのバスルーム。シャワールームは…なんと!全面ガラス張りです!

通常、筆者の旅先での「定宿」はユースホステルである。行楽客が大半のユースホステルでは、朝早いほど食堂がすいており、朝食提供時間が終わりに近づくほど混んでくる。それと同じつもりで朝一の時間に食堂に出向いたら。

皆、早いです…。

日の出前だというのに食堂はヤケに混みまくっています…。

ビジネスマンだもの、当たり前か…。

逆に9時ごろ行ったら誰もいなかった。

明日は遅めに行くことにしよう…。

ココの朝食はフツーに豪華。好物のモッツァレラチーズがあった(というだけの理由で)筆者としてはかなり満足度が高かった。後は…あらゆるメニューのコーヒーをサーブできるコーヒーマシンがあった。カプチーノ、ラテマキアート、ミルクコーヒーなどなど、ドイツのカフェで一般的に供されるコーヒーメニューがボタン1つで入れられる。そうか、あれらはこうやってボタン1つで作っていたのだな!で、試しにカプチーノとミルクコーヒーを入れてみたが…見かけ上、何処が違うのかワカラン。ミルクの量だろうか?ミルクを入れるタイミングだろうか?

夕食の時にもコーヒーマシンが出ていたので、次はラテマキアートを作ってみた。このメニューはナゼかグラスに入れることになっているので、コーヒーとミルクの混ざり具合が実際に見えて面白い。まずグラスに描かれたライン(3分の2くらい)までミルクが入り、続いてコーヒーが注がれる。ホットミルクにコーヒーで味付けしたみたいなカンジ?ミルクとコーヒーは徐々に交じり合っていくものの、しばらくたっても2層に分かれたまま。かき混ぜて飲むの???

しからば、カプチーノとミルクコーヒーもグラスに注いで、それぞれ分量の違いなどを確認してみようと思う。

暇人と呼ばないでくれ。

今使ったグラスを再利用できるうちに、と思ってカプチーノを作ってみた。ミルクの量は、グラスのラインより微妙に少ない。見かけは…ラテ・マキアートと殆ど変わらないが…飲んでみると、コーヒーの味が勝っている。そして、ナゼか先ほどの2層構造が見られない。どして?コーヒーを注ぐときの強さが異なるのだろうか?

などといった風に遊んでいたら、夕食の飲み物はやはり有料だったようで、ビール代を払ったときにしっかりコーヒー代も取られていた。受付のお姉ちゃん、ぼんやりしているようで、コーヒーマシンを使った回数をちゃんと数えていたのか!