韓国
第6節 釜山再び

愛しのヘバラギ!~豚に真珠編

「ヘバラギ」は韓国語でひまわりの意味で、この名前を冠するひまわりの種にチョコレートをコーティングした菓子は殊更筆者の好物である。前回韓国へ行った時は、3袋1500W(当時1袋700W)の特売商品を見つけ、40袋ほどまとめて買ってきた。安いし美味いし、日持ちするし、日本に有りそうでない商品なので、お土産にもちょうどいいのだ。

さて、今回もスーパーに入ってまず、ヘバラギを探したのだが、見慣れたパッケージがついぞ見当たらない。ここでは販売していないのか、と思って一旦諦めたのだが、レジの手前の棚に似たようなものを見つけた。その名も「かぼちゃの種チョコボール」!そう、ひまわりの種がかぼちゃの種になっただけで、至極良く似た商品なワケだ。

ハハへの土産の柚子茶を買った店で、これまたこの商品の安売りパックを見つけた。そしてその隣に同じ値段でヘバラギのパックも。なんと、かぼちゃの種もヘバラギの姉妹商品であり、ヘバラギはパッケージデザインを変更して(そして価格も引き上げられて)装い新たに発売されていたのですな。道理で「見慣れたパッケージ」が見つからなかったハズだ!

かぼちゃの種もまぁまぁ美味いのだが、やはり筆者はヘバラギの方が好みだった。

全然話は違うのだが、韓国で会った知人からお土産を戴いた。片手に収まるような小さな包みを渡され、自分が似たような大きさの和菓子を渡した後だったので、やはり菓子か何かかと思ったのだが…包装紙を破ると「HELMES」の文字。

エルメスの菓子?

いや、有り得ん。どうも食い意地が張っていていけない。

中身は液体の入った瓶だった。ナニコレ?香水?

訊けばコロンということだった。香水とどう違うのだろう(←まさに豚に真珠)。「使ったことがない」と言うと、「女性は皆使うものだと思っていた」とのこと…。ぅむ。世の中にはイロイロな女性がいるのだよ?同じエルメスでも化粧品やスカーフならまだ(たまに)使い道があったのだが…。

くれたヒトには悪いが、筆者はどちらかと言うと、手元に残らない消耗品を戴く方が嬉しい(ヘバラギとか)。そりゃコロンも消耗品だろうが、使う予定が皆無だから非消耗品に等しい。

これ1個で相当なお値段するんだろうなぁ…同じ値段でヘバラギが何個買えただろう、とか思うと…イヤイヤ、不謹慎な。只今コレをどう有効利用しようか思案中である。香りは好きな柑橘系なので、蒸発するまで蓋を開けたまま放置して、部屋の芳香剤代わりにしようか?

因みに、コロンとはオーデコロン(Eau de Cologne)の略で、「濃度2-5%、アルコール90%以上、蒸留水5%-10%、持続時間およそ1-2時間」と定義されているらしい。要するに薄めの香水ってことか。いずれにしろ使い道がないことには変わりがない。

「Eau de Cologne」はどう見てもフランス語だが、「ケルンの水」と言う意味らしい。ケルンとは、ドイツの都市ケルン(Koln)のことであり、オーデコロンはそもそもケルンで最初に製造されたのだとか。ケルンのことを英語ではナゼか「Cologne(コロ~ん、と間の抜けた発音)」と綴るのだが、ナルホド、これはフランス語から来ていたワケだ。ドイツ語の発音の方(=コルンに近く、語頭にアクセントがある)しか知らなかったので、初めに聞いた時は何を指しているのかさっぱりわからなかった。

ヒマついでに戴いた商品の日本での標準的な販売価格を調べてみたら(←こういうヒトにはお土産をあげたくないですな)…5000円!高!ヘバラギが一体幾つ…イヤイヤ。その上この品(EAU D’ORANGE VERTE=オレンジと緑の水)は日本ではあまり出回っていないモノだそうな。

嗚呼、益々アタシには勿体無い…

せっかく戴いたので、有効な利用法はないものかと調べてみたら、やはり芳香剤系の使い方が王道らしい。しばらくはフロにでもたらして使ってみるか…。