2015年長月のかめ

なませんべいかめ

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「なませんべい」とは、東海地方の銘菓である。筆者がコドモの頃、祖母が「御園座」へ観劇に行った際には必ず買ってきてくれたので、珍しいとも思わずに食べていたのだが、実は知る人ぞ知る珍品で、地元民でも知らない人は多い。購入できる場所はごく限られている。ちなみに、せんべいと名付けられているが、せんべいというよりは餅菓子に近い。

ウィキペディアによると「普通のせんべいと異なり、食べても音がせず、また食べ屑が出ないことから、観劇などに向いているとされる。」とのこと。なるほど。それで御園座で売ってたのだな。とはいえ、袋の中にぺらぺらした大ぶりの餅状のものが入っているワケで、観劇中に食すにはいささか不適当な気がするが…。

このなませんべい、製造元の田中家のサイトに書かれた由来によれば、剥離性のある鉱物、雲母を模して作られているそうな。そう、ぺらぺらの餅状の物体は、さらにぺらぺらの物体が3枚重ね合わされているのだ。昔はコレをわざわざ剥がし、黒いのと白いのを重ねてぐるぐる巻きにし、不二家の渦巻きキャラメルみたいにして食べたものだった。今でもぜひやりたいと思っているのだが、ナゼか昔のように綺麗に剥がせない。なんぞ製法を変えたのだろーか?

さて、イロイロ思う所あって、近年になって発売された、抹茶味のなませんべいを手に入れた\(^O^)/

抹茶味があることは聞いていたが、ついぞドコでも見たことがない。調べてみると、抹茶味は金・土のみの限定販売品だということがわかった。通常の白黒セットよりややお高め。お茶の名産地西尾市の抹茶を使っているそうだ。

渦巻き細工は上手く出来ないのだが、買ってくる度に何かしら形作ってしまうのは相変わらず。今回は緑色も使えることだし、ついにかめを作ってしまった。