2006年水無月のかめ

宙吊りかめ

2006年水無月のかめ01

珍しく、父から貰ったかめである。何処か海沿いの場所に出かけた時に買ってきたものだと思う。デスクの横に自分で作りつけた簡易棚の下に画鋲で留め付けてあり、宙吊り状態、と、これまた珍しい方法で展示されている。

父から物を貰うのは珍しい。でもって、貰ったものはなんだかビミョーなモノが多かった。かめであれば取り合えず何でも無難であるから、コレはコレで良いとして。父としては筆者が喜ぶであろうと一生懸命考えてくれた節はあるのだが、なんだか筆者の思惑と幾分ズレている場合が多いのであった…。例えば、子供の頃、父が耳当てを買ってくれたことがあった。友達がしているのを見て、それについて言及した覚えはあったのだが、別に欲しかったから話したワケではない。第一我が街は耳が千切れるほど冷え込むことは滅多にないし。そしてどういうワケか、父は翌年も耳当てを買ってくれた。前年くれたのを忘れていたらしい。結局その耳当てを使う機会は余りなかったのだが、なんとなくウレシイ思い出として残ってはいる。