2006年弥生のかめ
森色のかめ
去年の夏の山小屋仕事の仲間、Ｋさんにもらった。季節労働者であった我々が、仕事を終えて打ち上げ小旅行ナゾした際、筆者は彼女の車に乗せてもらっていた。パジェロミニかジムニーだったか忘れたが、四駆タイプの緑の軽自動車。ダッシュボードの上には愛知万博のマスコットキャラ、モリゾーが鎮座していた。そしてこのかめはダッシュボードのポケットの中にハマっていた。Ｋさん、緑が好きなのだろうか？
この森色のかめを見つけるや、「おー、かめがある」となぶりまわしていた筆者に、Ｋさんは「それあげるよ」とあっさり言ってのけた。たしかモリゾーもくれようとしたような気もするが（記憶違いかもしれない）、それは丁重にお断りした。ていうか、たとえくれようとしても断る意向が自分にあるということはわかっている。
余談であるが、Ｋさんはハードな夏山仕事にほとほと疲れ果て、「来年はもう来ない！」と高らかに宣言しまくっていた。毎年一緒に働いている子によると、彼女はシーズン終わりにはいつも同じことを言っているのだという。が、昨年は例年より念入りに荷物整理をして下山したらしい。退職意思は固い、今度こそホンキかもしれない、思われたのだが、つい先日、本人からこんな知らせが。「オーナーから電話をもらったら、つい『今年もよろしくお願いします』って言っちゃった」とのことである。結局彼女は一生あそこで働いているような気もする。それはそれで我々ＯＢ・ＯＧには喜ばしい話であるのだが。
本題のかめについてだが、先月のかめに引き続き、甲羅よりも頭が大きい、と一応突っ込みを入れておこう。