2003年霜月のかめ

皿絵かめ

2003年霜月のかめ01

またまた自作かめである。小学生の頃、筆者はお絵かき教室に通っており、これはそこで作った紙の絵皿。水彩絵の具で描いたものをニスで処理しただけなので、まあ、飾りぐらいにしかならない。ていうか、飾りとしても随分お粗末な絵柄であるが。それにしてもこんなところでもモチーフはかめかい、と、我ながら呆れる次第である。

このお絵かき教室では、生徒の作品に先生が仕上げを入れるのが常であり、筆者はそれがイヤでたまらなかった。はっきり言って、先生のセンスは自分のそれとはまるで違っていたので、一筆入れられるだけでも全く自分の作品ではなくなってしまうのだ。筆致とセンスの違いから、どの部分を「手直し」されたのか、今でもわかる。かめの足や甲羅に入っている原色のラインは間違いなく自分で書いたものではない。これらが入る事によって絵が引き締まり、アートっぽくなっている気はするが、所詮子供の描くものなのだ、放っておいてくれればよかったのに…。実際、この教室では絵の何たるか、なんてモノは学ばなかった気がする。単なる楽しみの習い事として通うならそんなこと理解する必要はないが、それならそれで「手直し」なんかしてくれなくて良かったのだ。